あなたは、レースを予想する上でパドックを参考にしていますか?
パドックとは、レースを走る直前の馬の状態をチェックできる場所です。
馬を見る力があり調子の良し悪しが分かれば、予想の的中率はグンと上がるでしょう。
しかし、この技術を見につけることは容易ではありません。
それこそ、何千、何万頭の馬を見ることから分かる経験やセンスがものをいうからです。
まさに初級から中、上級に向かうためのステップではないでしょうか?
ここでは、最初に抑えておきたいパドックから分かる情報を、取り挙げます。
パドックではココをチェック!
私の場合、パドック情報では馬体重の増減くらいしか参考にしていません。
本当は、馬の調子も分かればいいのですが・・・
自分は馬の見る目がないと思っていますから・・・(おっと、余談でした。)
とにかく少しでも、パドックの知識を知っておいても損はありません。
最終的には、馬の特徴が分からなければいけないものですが、その前に基本を抑えておくことは大事です。
とりあえず、抑えて欲しいのが
- 馬体重
- 発汗
- 歩き方
- 馬体
- イレ込み
です。
馬体重
「馬の状態が顕著に数字化されている」のが馬体重ではないでしょうか。
テレビなどのパドックの画面でアナウンサーが、「馬体重何キロ、前走と比べてプラス何キロです。」などと実況しています。
この当日の馬体重は、レースの出走予定時刻の1時間前に発表されます。
例外として、外国馬や日本の馬でも前走海外でレースをした馬は、馬体重が表示されません。
また、「調教後の馬体重」も、木曜日の17:00以降にJRAホームページ等で発表されるようになりました。
注目すべきは、前走と比べて±何キロか?(馬体重の増減)ということ。
極端な話、+20キロならあからさまに重いですし、-20キロなら痩せ過ぎをイメージします。
どちらも、好走するとは思えません。
ただ、恐いのは増減が大きいからといって絶対走らないとは限りません。
実際、+20キロでもフツーに勝つことはあります。
馬も生き物。個性もありますから・・・
さらに注意すべきことが1つ。
当日の馬体重の増減をそのままの数字と捉えない方が良い場合があります。
どういう意味かと言うと、
「今回、+10キロでも、前走が-8キロであった場合、好走時が2走前なら好走時のときより+2キロしが増えていない」ことになります。
・・・ちょっと、訳が分からなくなりますね。
図にしてみると
3走前 | 前々走 | 前 走 | 今 回 | |||||
馬体重 | 484 | 480 | 472 | 482 | ||||
増 減 | -2 | -4 | -8 | +10 | ||||
着 順 | 3着 | 1着 | 6着 | ? |
この馬が、好走したとき(着順が良い)時の馬体重は480~484キロ。
当日の馬体重の増減が+10キロだけど・・・
好走時と比べると、実は2キロしか増えていない。そのため、好走範囲内に馬体重が当てはまる、ということが言えます。
「それじゃぁ、好走時の馬体重だけ覚えておけばいいじゃん!」
と思う人もいるでしょう。
しかし、馬体重の基準も「これだ」ということが一概に言えません。
今は、分かりやすくするために、単純な話として例を出しましたが、夏には体重が減る馬、成長過程で体重が増え続ける馬など様々な状況が考えられるからです。
2歳馬などの若馬はプラス体重だと成長過程とり、大きくマイナスになれば疑うとか、臨機応変な考えが必要に。
まずは、馬体重の増減を点(当日の増減)ではなく、線(一連の馬体重増減の流れ)で見るべきなのです。
そして、その馬の馬体重と調子の因果関係を掴み、予想へ役立ててください。
私の場合は単純に、近5走の体重の流れを見て判断します。
大変大雑把ですが、やらないよりはいいかと思いまして・・・
発汗
発汗している馬は注意してください。
この現象はあまり良いものとされません。
このようにパドック中に、馬体から出る系(勝手に命名)がある場合は、一般的にはあまり良くないものとされています。
では、他の馬体から出る系とは?
・よだれ
・ボロ(馬糞)をだす
などが挙げられます。
しかしこれも、賛否両論。
良い場合の傾向でもあるという人もいます。
では、こちら辺を参考にしてください。
症状 | 悪い | 良い |
発汗 | 緊張している、力が出せない | |
よだれ | 興奮している、入れ込む可能性大 | 集中している |
ボロ | 緊張している、調子が悪い | 出るものが出てスッキリ? |
このように、良いと考える人もいるわけです。
確かに、シンボリクエスエスという馬はな、よだれを流していたほうが調子が良いといわれていました。
しかし、私はこういう症状があるときはあまりその馬を買わない場合が多いです。
やはり、悪いイメージが強いということですね。
歩調
これも、馬により特徴があるため見極めが重要です。
理想は、その馬の特徴的な歩き方を覚えておくですが、これはなかなか・・・
そこで理想の歩き方というのを見てみましょう。
・悠然と周回している
・リズムよく歩いている(速度が一定)
・歩く様子(歩様)が綺麗
・歩調に合わせて首を上げ下げしている
・パドックの外を周回している
などといった感じですがイマイチ具体的ではアリマセンね・・・
馬体
馬体から判断することは、まさにその人の感覚重視です。
なんか、元気がないな・・・とか、落ち着きがないな・・・とか。
馬体慣れをしていないと判断は、非常に難しいです。
お腹周り
どのポイントを見て判断するか。
あえて言うなら、まずはお腹周りを注目してください。
(写真参照・赤枠)
・馬体がふっくら見える
馬体重が減っているのに、ふっくら見えた時は調子が良い
と言っていいでしょう。
・馬体が細く見える
逆に、馬体重が増えているのに、細く見えるのは赤信号。
ほんの一例ではありますが、以上のような見方もあるのです。
では、理想のお腹周りとはどういうものか?
専門的には難しいですが、少しアバラが見える程度でシャープな感じがベストではないでしょうか。
あまり、ボテッとしていたり、かなりアバラが浮き出ているようなものはあまり、良くありません。
毛づやがよい
毛づやが良いと、よく馬体に光沢があるように見えるとか言いますね。
Step01-3で8種類あることを、説明しました。
おさらいしますと、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、栗毛、栃栗毛、青毛、芦毛、白毛です。
この毛づやの種類によって見え方も大きく違います。
特に、黒鹿毛などは普段でも、毛づやがよく見えるので注意が必要です。
(写真は鹿毛。)
馬体のバランス
首、胴、脚などの全体的なバランス。
バランスが良くないと走りに影響が出てきます。
詳しくなると、筋肉のつき方とか、トモの張り具合だとかかなりの専門分野となってしまいますので、最初のうちは強い馬をよく観察することから始めましょう。
イレ込み
イレ込みとは・・・
馬が落ち着きを失い、完全に興奮している状態のことを言います。
レース中、馬がイレ込んでしまうと騎手の支持を全く聞かず暴走してしまいレースになりません。
このイレ込んでいる状態はパドック中にも見られることが多々あります。
例えば
・首を大きく上下に振る
・尻っぱね(後ろ足で大きくけること)
・落ち着かない
などが挙げられます。
しかし、入れ込んでなくても癖でやってしまう馬もいますので注意が必要です。
自分の直感が
以上、基礎的なことばかりですが説明してきました。
他にも、騎手がまたがった直後の馬の様子や手綱を引く人、厩務員さんの様子など、もチェックしても良いと思います。
特に、騎手が騎乗すると気合が入り、良い雰囲気なる馬もいますから。
しかし、意外に重要なのはあなたがパドックを見ていて「おっ、いいな」と直感的に感じた馬を選ぶことです。
人間の第6感というか、馬のオーラを感じ取ったというか・・・
非科学的ではあるんですが、こういう自分の直感に頼ってみるのも一つの手かもしれません