予想をする上での材料のひとつに競馬場があることは、前のステップでも述べました。
ここでは、競馬場の主だった特徴についてまとめてみます。
競い合う馬の能力を知るばかpりでなく、競い合う場所を知ることも重要なことなのです。
細かいことについては、「Step00-4 競馬の教科書」でご紹介している本や、競馬場について詳しく記載されているサイトで勉強すればいいと思います。
今はあくまでも、「マニアックへの入り口」ですので、一般的に言われている特徴について記載したいと思います。
「なんだ、入門編か・・・」と思うかと思いますが、侮るなかれ、しっかりと重要なところを抑えてありますのでチェックしてください。
このステップで最も重要視していることは、競馬場の地形、特に高低差です。
あなたは、レースを見ていて「なぜあの馬はここで脚がピタリと止まったのだろう?」とか「なぜ急にスピード」が増したのだろうか?」などと考えてことはあるでしょうか?
その訳は馬の脚質だけでなく、競馬場の地形も少なからず影響を及ぼしているわけです。
このようなことから競馬場の特徴を覚えることは、馬券の的中率を挙げることにつながる重要な要素であるのです。
特徴一覧
それでは、全国に10ヶ所ある各競馬場の特徴を見ていきたいと思います。
札幌競馬場
データ
右回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) |
芝 | Aコース | 1640.9 | 266.1 | 0.6 | 25~27 |
Bコース | 1650.3 | 267.6 | 23.5~25.5 | ||
Cコース | 1659.8 | 269.1 | 22~24 | ||
ダート | 1487 | 264 | 0 | 20 |
特徴
小回りで、坂がなく一周全て平坦なコース。
直線も短く、逃げ・先行有利といえる。
密集した洋芝で質が重いため、多少のパワーも必要とされる。
ダートは雨が降ると極端に時計が速くなります。
函館競馬場
データ
右回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) |
芝 | Aコース | 1627 | 262 | 3.4 | 29 |
Bコース | 1652 | 25 | |||
Cコース | 1677 | 21~22 | |||
ダート | 1476 | 260 | 3.4 | 20 |
特徴
10開催場所中で最後の直線が1番短い芝262mの直線コース。
その為、逃げ馬が逃げ切るケースも多い。
札幌と似た形態だが芝でのパワーは必要なし。
スピード重視でよさそうだ。
福島競馬場
データ
右回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | (m) |
芝 | Aコース | 1600 | 292.0 | 1.8 | 25~27 |
Bコース | 1,614.1 | 297.5 | 22.5~25 | ||
Cコース | 1,628.1 | 299.7 | 20~23 | ||
ダート | 1,444.6 | 295.7 | 2.1 | 20~25 |
特徴
坂は高低差があまりないが、小回りでカーブがきつい。
直線がそう長くない分、逃げ・先行が有利か。
ダートは軽い。
新潟競馬場
データ
左回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) | |
芝 | 内回り | Aコース | 1623 | 359 | 0.7 | 25 |
Bコース | 1648 | 21 | ||||
外回り | Aコース | 2223 | 659 | 2.2 | 25 | |
Bコース | 2248 | 21 | ||||
ダート | 1472 | 354 | 0.5 | 20 |
特徴
なんといっても直線1000mのレースが開催されるくらいの長い直線が特徴。
もちろん、10開催場所中で直線距離がNo.1。
レースもハイペースになりやすく、まさに差し・追い込み馬が有利。
ダートは重いので、力がいる。
東京競馬場
データ
左回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) |
芝 | Aコース | 2,083.1 | 525.9 | 2.7 | 31~41 |
Bコース | 2,101.9 | 28~38 | |||
Cコース | 2,120.8 | 25~35 | |||
Dコース | 2,139.6 | 22~32 | |||
ダート | 1899 | 501.6 | 2.5 | 25 |
特徴
なんといっても最後の長い直線が象徴的。
その長い直線には急な上り坂もあることから、差し・追い込み馬には能力を存分に発揮できる有利なコースといえるのでは。
基本的には実力重視。
中山競馬場
データ
右回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) | |
芝 | 内回り | Aコース | 1667 | 310 | 5.3 | 20~32 |
Bコース | 1686 | 17~29 | ||||
Cコース | 1705 | 14~26 | ||||
外回り | Aコース | 1840 | 24~32 | |||
Bコース | 1859 | 21~29 | ||||
Cコース | 1877 | 18~26 | ||||
ダート | 1493 | 308 | 4.4 | 20~25 |
特徴
全体的には、高低差が激しい小回りコース。ゴール前には急激な坂がある。
外回りコースは、おむすび形をしていて一風変わったコースとなっている。
その為、騎手の腕によるところが大きい。
馬の能力は、キレとパワーどちらも必要となる。
中京競馬場
データ
左回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) |
芝 | Aコース | 1,705.9 | 412.5 | 3.5 | 28~30 |
Bコース | 1,724.8 | 25~27m | |||
ダート | 1,530 | 312 | 3.4 | 25 |
特徴
10ある競馬場のうち、左回りコースは3競馬場。
その中で、西日本にあるの競馬場はここだけ。
開催当初は芝のコンディションが良ので、内枠の先行馬が絶対有利。
逆に後半になって内が荒れると様相はガラッと変わり、外枠の差し馬が有利になるといわれる。
瞬発力が生きるコース。
京都競馬場
データ
右回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) | |
芝 | 内回り | Aコース | 1783 | 328 | 3.1 | 35 |
Bコース | 1802 | 323 | 31 | |||
Cコース | 1821 | 28 | ||||
Dコース | 1840 | 25 | ||||
外回り | Aコース | 1894 | 404 | 4.3 | 35 | |
Bコース | 1914 | 399 | 31 | |||
Cコース | 1932 | 28 | ||||
Dコース | 1951 | 25 | ||||
ダート | 1608 | 329 | 3.0 | 25 |
特徴
中盤(第三コーナー)に高低差が約4mもの高低差がある坂がある。
坂を越えると下りの急坂になる為、加速がつき4コーナーで外に膨らむ場面が良く見られる。
そうなると大きなロスとなることから位置取りは重要。
長い脚を使える馬が有利といわれている。差し馬が有利。
阪神競馬場
データ
右回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) | |
芝 | 内回り | Aコース | 1689.0 | 356.5 | 1.8 | 24~28 |
Bコース | 1713.2 | 359.1 | 20~25 | |||
外回り | Aコース | 2089.0 | 473.6 | 2.3 | 24~28m | |
Bコース | 2113.2 | 476.3 | 20~25 | |||
ダート | 1517.6 | 352.5 | 1.5 | 22~25 |
特徴
長く続く平坦から緩やかに下り、最後に急激な坂。
最後の坂をクリアーする為の、パワーはがいる。
レースによってはスタート直後に第二コーナーがあるため、外枠が不利とされている。
小倉競馬場
データ
右回り | コース | 周(m) | 直線(m) | 高低差(m) | 幅員(m) |
芝 | Aコース | 1615 | 293 | 2.96 | 30 |
Bコース | 1633 | 27 | |||
Cコース | 1652 | 24 | |||
ダート | 1445 | 291 | 2.9 | 24 |
特徴
小回りな比較的フラットコース。
スタート地点からの上り坂を終えれば、後はほぼ下り坂が続くコースなので、スピード競馬になりやすい。
逃げ・先行が有利といわれているが、夏競馬の時期、芝が荒れてくれば差し・追い込み馬も有利となる。
予想の参考に
TVでは平坦に見える競馬場も、実は大きな起伏があるのです。
競馬場の大きさ、最終直線距離はTVでも少感覚がつかめますが、しかし起伏だけは、実際に競馬場に行かなければなかなか分かりません。
もちろん、起伏だけがすべてではなく、右回り、左回り、小回り、大回り、最後の直線距離・・・などさまざまな要素をトータルして考えなければいけないとは思います。
しかし、その中でも起伏がレース展開に影響を与えていることは間違いありません。
今後、予想をする上で起伏も考え、あなたの予想の参考にしてください。